統計検定 1級 2019年 統計応用(理工学) 問3 解答 解説

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[1]

\(\displaystyle F_A=\frac{S_{[1]}/1}{(S_{[3]}+S_{[5]}+S_{[6]})/3}\)(\(S_{[k]}\)は[k]列の平方和)

\(\displaystyle F_B=\frac{S_{[2]}/1}{(S_{[3]}+S_{[5]}+S_{[6]})/3}\)

を計算することでF値が求まる。

実験順序は、実験結果の変動が、因子Aか因子Bに依るものなのかを区別できるような順番で実験を行えば良い。

例えば、\(A_1B_1\)の2つを先にやり、\(A_2B_1\)の2つを後にやると、変動が因子Aに依るものなのか、実験順序に依るものなのか区別がつかなくなる。

このようなことを考えると順序2が適切。

ちなみに、計算したF値がどのような意味を持っているのか大まかに説明します。

各実験条件での実験結果を以下のような因子に分解します。

\(y_{ijkl}=\mu\)\(+A_i\)\(+B_j\)\(+C_k\)\(+D_l\)\(+\varepsilon_{ijkl}\)(ただし\(\varepsilon_{ijkl} \sim N(0,\sigma^2)\)は誤差項)

この問題で出てくる\(\bar{y}_{[1]1}\)は、因子Aに着目した場合で、

\(\bar{y}_{[1]1}=(y_{1111}\)\(+y_{1122}\)\(+y_{1212}\)\(+y_{1221})/4\)

\(=\mu+A_1\)\(+B\)\(+C\)\(+D\)\(+(\varepsilon_{1111}\)\(+\varepsilon_{1122}\)\(+\varepsilon_{1212}\)\(+\varepsilon_{1221})/4\)(B,C,Dの因子は\(\bar{y}_{[1]2}\)との引き算で相殺されるので単にB,C,Dと書いてます)

\(=\mu+A_1\)\(+B\)\(+C\)\(+D\)\(+\varepsilon_{1}\)(\(\varepsilon_1\sim N(0,\displaystyle \frac{\sigma^2}{4})\))

同様の計算をして、\(\bar{y}_{[1]2}\)との差の2乗は、

\((\bar{y}_{[1]1}-\bar{y}_{[1]2})^2=(A_1\)\(-A_2\)\(+\varepsilon_{1}\)\(-\varepsilon_{2})^2\)

因子に影響がないということを帰無仮説\(A_1,A_2=0\)として検定をするので\(A_1,A_2\)は無視して\(\varepsilon_{1}\)\(-\varepsilon_{2}\)のみを考えると、\(\varepsilon_{1}\)\(-\varepsilon_{2}\sim N(0,\displaystyle \frac{\sigma^2}{2})\)に従います。

よって、\( \displaystyle \left(\frac{\varepsilon_1-\varepsilon_2}{\sigma^2/ \sqrt{2}}\right)^2\sim \chi^2(1)\)

誤差項も同様に計算をして、F値で因子Aの検定をすることが出来ます。

\(\displaystyle S_A=(\bar{y}_{[1]1}-\bar{y}_{[1]2})^2\)\(\displaystyle ,S_E=(\bar{y}_{[3]1}-\bar{y}_{[3]2})^2\)\(+(\bar{y}_{[5]1}-\bar{y}_{[5]2})^2\)\(+(\bar{y}_{[7]1}-\bar{y}_{[7]2})^2\)として、

\(F=\displaystyle \frac{S_A/1}{S_E/3}\)

で因子Aは実験結果に影響を与えるか検定を出来ます。

[2]

成分記号から判断して列\([3]\)が\(A\times B\)に割り当てられていると分かるので、平方和を\(S_{[k]}\)として、

\(\displaystyle F=\frac{S_{[3]}/1}{(S_{[5]}+S_{[6]})/2}\)

で計算出来る。

[3]

\(A,B,C,D\)の因子が割り当てられている列だけ取り出すと、

No.ABCD順序1順序4
1111183
2122274
3211268
4222157
5112241
6121132
7212125
8221216

1次単位は連続して実験を行う必要があるので、順序2と順序3は適さない。

順序4だと1次因子が1→1→2→2の順番で実験を行うことになり、実験順序とA因子が交絡すると考え、順序1が正しいと思いましたが、正解は順序4のようです。

分かりません。

[4]

公式の解答を参照。

[5]

表1の成分記号を、b→a、c→bに置き換えて、この成分記号をもとに[5]で与えられた表に交互作用を書き加えると、

No.[1][2][3][4][5][6][7]
因子?AA×?BCA×BD
平方和2524111

1次誤差は2次因子を含まないものの内、1次因子の主因子以外のもので、[1],[3]列に相当する。

2次誤差は1次誤差、1次因子以外の内、2次因子の主因子以外のもので、[6]列に相当する。

よって、

\(\displaystyle F_A=\frac{S_{[2]}/1}{(S_{[1]}+S_{[3]})/2}\)

\(\displaystyle F_X=\frac{S_{[x]}/1}{S_{[6]}/1}\)(\(X=B,C,D\)で\(x\)は\(X\)の列番号\(x=4,5,7\))

で計算出来る。


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